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エフゲン誕生秘話

エフゲン発明者の今里源太郎(以下オヤジ)は、尼崎市で昭和30年より自動車修理工場を経営する技術屋で、薬学の知識は全く持っていなかった。

整備士という職業柄、鉄板でカバーされた通気性の悪い安全靴を一日中着用するせいか、自身もまた従業員も長年水虫に悩まされていた。足の指はもちろん、土踏まずからかかとにかけて、また爪水虫にも侵されていたのだ。市販の薬を買ってきて塗るものの、治らずよくて痒みが止まる程度だった。『自分はともかく、従業員のひどい足を何とか治すことはできないものか』と思っていた。

ある日、板金修理で預かった車の塗装を薬品で剥がしているとき『水虫で侵された皮膚もこんな風にポロポロ剥がすことは出来ないものだろうか』と考えた。そしてオヤジは何を思ったか、修理工場の片隅に机を置き、試験管を並べ、日本薬局方という分厚い本から水虫に効きそうな薬物を調べ、片っ端から混ぜ合わせてみたのだ。

無謀にも自分で薬を作ってみようと思ったのである。

「無理やって。水虫が本当に治ったらノーベル賞もんやで?」
「父さん、大きな製薬会社が何年研究してもでけへんのに、できるわけあらへんやん。」
と、家族はつめたい。

自分の足指一本一本に違う試薬をつけ、効き目をみる。
薬が効き、直りかけると、水虫の人の靴下を借りてきて履いたり、お湯の入った長靴を履いて悪化させ、次の試薬を試す。
このときばかりはオヤジの奥さんも大変嫌がった。

治してはうつし、うつしては治し、仕事を終えた後の静まり返った工場でこれを繰り返す。

ようやく納得できる薬が出来上がった時には、なんと10年の歳月が流れていた。
この頃には薬を使った従業員の足もきれいに完治していた。

「こんなええもんは、困ってはる方に分けてあげたい」と水虫に困っている人に声をかけ、薬を無料で配った。使ってくれた知人や、得意先の中では「これは効く。」「治った。」と評判になった。困っている人がいると聞くと、各地へ郵便で送ってあげた。全国各地から、たくさんの感謝状がオヤジの元へ届いた。

もっともっとたくさんの困っている方に使ってもらいたい。悩んでいる人に教えてあげたい。

「そうや!薬局に置いてもろたらええんや!」

しかし、そんな簡単なものではなかった。

薬局で売るには医薬品として厚生省(現在の厚生労働省)の認可が必要で、100例以上の医師の臨床データがないと厚生省には認めてもらえなかったのである。
所詮、町工場のオヤジが作った薬である。いくら効くといっても、簡単に臨床などしてもらえるはずもなかった。

困難に立ち向かうのが趣味のオヤジ、こんなことでは諦めなかった。知人に神戸労災病院名誉院長で神戸医科大学名誉教授の故藤田登氏を紹介してもらい、感謝状の山を持参しこれまでのいきさつを語った。オヤジの人柄と熱意に突き動かされた藤田氏は、まずご自身のひどい水虫に試された。
なんと、治らないと諦めていた爪水虫まで完全に治ってしまったではないか。

「これはひょっとすると、すばらしい薬かも知れない。」と、さっそく氏の門下の皮膚科医や教え子に臨床データを集めてもらうよう依頼。そして、その結果123例中120例有効という驚異の数字を得られ、晴れて医薬品として薬局・薬店に並ぶようになった。

以来、40年間エフゲンは水虫治療一筋。
これからもオヤジの「困ってはる方につこてもらえたら。」の精神を大切に歩んでいきたいと思います。

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